あれからどれくらい経ったのだろう。
あのあと、とりあえず荷物チェックをした。
黒い袋の中には地図、コンパス、スクールバック(中身入り)、乾パン、菓子パン、水、何につかえるのかよくわからない薬。
それと、武器。
20pくらいの短い刀が入っていた。小さな日本刀のようだ。

あいつは、殺し合えっていっていた。
俺らに、そんなことができるのか?軽い気持ちで?
ふざけている。

地図をひろげた。
本当に自分の町にそっくりだった。家もほとんど同じように」できているらしい。
とりあえず、安全そうなところを歩いて行こう。



「うわぁあぁあああぁぁあああああ」

叫び声。同じ林の中のようだ。
広げていた荷物を急いで袋につっこんで、走り出した。



* * * * * * * * * * *


小田は林の中でぽつんと座っていた。
さっき、あの朝とかいう名前の先輩は僕たちに殺し合えって言ってた。そして自分のことを神だと言った。
嘘だと思ったけど、じゃぁなんで今僕はここにいる?
そして袋の中のマシンガン。
別に詳しいワケじゃないけど、本物のようだった。

これからどうなるんだろう。
本当だったら今僕等はホールにいるハズなんだ。
来週の大会に向けて、先生に怒られながら練習をしているハズだったんだ。
そういえば先生はトどこだろう。
バスは?

嫌な想像。
頭の中がぐるぐるしてきた。
違うことを考えようとした。
足を見る。
・・・・やっぱり曲がっている方向がおかしい。
折れている。
さっき転んだとき嫌な音がして、みたらこんな状態だった。
痛い。
袋に入ってた、痛み止めぽい薬をのんだけど、結局あんまりきかなかったようだ。
「・・・ぅぅ〜・・・・・・・・・・はっぴーはっぴーおーめーでーとー♪」
だめだ・・・歌っても無駄だ。
「・・・・♪ほほえみーかわしてーかたーりーあ・・・・」
また歌ってしまった。
当然痛みはき・・ん?
痛くない。
やった☆これで処置ができる。
黒い袋には包帯が入っていた。
その辺の枝で固定できるだろう。
身をかがめた。




「ぐっ
  
うわぁあぁあああぁぁあああああ」

激痛。
足ではなく胸から上。
苦しい。
「がっ」血を吐いた。
そのまま横向きに倒れる。視界がゆがむ。
あぁ・・・・僕、死ぬのかなぁ。
さっきの薬、かな?ちゃんと説明見れば良かった。
まぁ、いいかな。
どうせ殺し合いなんて僕にはできっこなかったんだ。
・・・・でも、死にたくないな、やっぱり。
「・・だ!?小田ぁっっ!!!」
声。誰?
「オイ小田!!大丈夫か!」
肩に手をのせられた。
っとしょうさん?
「しょ・・ぉ・・さん?」
かろうじて声が出た。
「無理すんな!しゃべんな!!」
・・・・・それは矛盾してるんじゃないかな・・・・
あぁ、ダメだ。
「しょうさん・・じゃ、あね」
まぶたが重い。
とっても眠い。
そういえばなんかもう痛くないな。
よかった。苦しんで、変な顔で死にたくないし。
「おい!!小田っなにいってんだよ!!!おいッッ!!!」

死ぬって、いやだなぁ。

ー1人脱落 候補者 残り49人

* * * * * * * * * * *

秋本はしばらく動けなかった。
信じられなかった。
彼が別の場へ移動したのはもうそれからかなり経ってからだった。

* * * * * * * * * * *

・・・・みちゃった。
しょうさんが、小田先輩を殺した。
遠かったから声とかは聞こえなかったけど。
このゲームやる気なんだ、しょうさん。
俺も、たたかわないと。

このゲームは本物なんだ。

秋本が立ち去った後、小田に近づいた。
小田の武器であったマシンガンを拾い上げる。
自分の袋にそれを無理やり突っ込んで、関口は走っていった。