太陽はだいぶ傾いてきたようだった。
「あねさん、さっきありがとう」
沈黙を破ったのは秋本だった。
坂を下りたところにあった民家に入り、台所で勝手にココアを3人で飲んでいた。
「ん、あ、、いやいや」
「ていうかさ、なんで場所わかったの?」
「これ」
小さなモニターのついたデジカメくらいの大きさのものを差し出す。
川野が受け取り、となりから秋本がのぞき込んだ。
モニターにはちょうど3人の並びのように青い点が3つ並んでいた。
「それ、青いのは生きてる人。私らがそれ」
ココアをすすりながら八角がいった。
「・・・なんでこんなんもってんの?」
「袋に入ってた。武器なのかな」
「なんで位置とかわかるんだろ」ボタンを適当にいじりながら秋本が聞いた。
「そりゃ、作ったのあさちゃんだもん。何でもアリでしょ。衛星とか」
「あーー」
矢印のボタンで画面が移動した。
そこには赤い点があった。よく見ると、さっきの林に近かった。
「ねえ、このあかいのは?」
川野が聞く。
「え・・・と
生きてない人・・・かな」
「・・・・・・」
コメントできない。
「ピ」
川野がボタンを押した。画面が黒くなりしばらくすると白い文字が浮かんだ。カタカナだった。
「なにそれ?」
八角も初めて見るがめんらしい。
「一番最初・・・かずくんの名前」
・・・・小田?
「みせて」のぞき込む。
オダカズヤ
オヤマナオキ
モリタフク
タケシタユウト
アサヒイタル
モリタミサト
アサノユイ
カネシロリョウコ
ヤマダソノ
セガワメイ
オグラヤヨイ
スズキサヤ
イガラシサト
コムラユキノ
カセユウ
サイトウユウリ
シイナマキ
キムラユウ
オギミサト
ネギシアン
「何の名前かな?」
小木・・・・・
川野が言う
「死ん、だ奴?」
寒気がした。
『ぴーんぽーんぱーんぽーーん』
間の抜けた音がした。チャイム?
防災無線か?
『やっほぅーい♪みんなげんきー?』
朝だった。
『はっはーい♪みんながーんばれーぃ
ところで!いまのとこ脱落者はねぇ・・・っと20人だよー』
「20・・・」
「やっぱり」
『ん!じゃ、のこった30人がんばってね』
『ぴーんぼーんぱーブツ・・・・あーあー!危ない忘れるところだった!
みんなにプレゼントヒント!!包丁には気をつけるんだよー・・・んぽーん』
「包丁?」
「小木ももってたよね」
「ふーん・・・あ」
「何姐さん」
「いたるも、おそのも、もりたちゃんも、みんなもってた。私3人に殺されそうになった。
攻撃してきたからかわしたら、倒れた・・・みんな」
「・・・・さっき小木、なんが『ゴメン』とかいってたな」
「目とか真っ赤でさ」
「操られてたみたいだった」