「ねぇ、誰が生き残ると思う?」
朝は寄ってきた白猫に聞いた。
さっきの教室で教卓にマイクをセットして、その横に腰掛けている。
猫は教卓に飛び乗って横にかわいらしく座った。
「わからないよ。そんなの、朝なら本当は自分の思い道理にいくじゃん。」
「わかってないなぁ・・・そんなことしたらゲームがおもしろくないじゃない」
* * *
森田ふくは理科室でひとり座っていた。
朝ならやるな、この状況に納得していた。
ゲームに参加するのはとても面倒だけど。
・・・ていうか。
ウチの袋、武器入ってないから戦えないじゃん。
入っていたのは、
瓶。
貝殻を入れて海の家で売っていそうな、小さな瓶。
瓶って・・・ウチ、朝にそんな悪いことしたかなぁ・・・?
猫踏んだだけじゃん。
「ふーーー」
空っぽの綺麗な瓶。
コルクで栓がされている。
空けてみよう。
きゅぽんっと心地いい音がして簡単に抜けた。
と。
『やっほぅ♪ふくちゃん』
朝の声。
「な?!朝っ!!?どこにいんの!??」
声はふくの問いを無視して続ける。
『ふくちゃんはねー、特別待遇だよーっっ♪
こっちに帰っておいでぇー』
瓶のいろが変わり、ものずごいいきおいで空気を吸い込み始めた。
「へ?」
ふくもすいこまれる。
からん、と瓶は床に転がった。
理科室には、水槽のポンプの音だけが響いている。
免除1名 候補者残り46人